こんにちわ!
中川龍です!
先日の土曜日、カルカソンヌ日本選手権2019年に参加してきました😊
2016年を最後に参加していなかったので、なんと3年ぶりの参加!
だけど、例年通り4位をとれました!笑
というわけで本日はそのレポートですー!
カルカソンヌ日本選手権2019年の参加レポート!
前提状況
まずはじめに前提状況を共有しておくと、僕は2012〜2016年まで、合計5回ほど参戦していて、そこで「トップ4入賞が3回」「トップ8まで含めれば入賞4回」、ってな感じの戦績でした。
しかしその後、お仕事が忙しくなっちゃったのと、2016年にtop4維持できなかったのがショックだったのもあって、ちょいとしばらくお休みしていました。
しかし2019年頃からお仕事がだいぶ楽になってきたので、久々に今回、参戦してみました!
予選会をなかなか抜けることができない日々
カルカソンヌ日本選手権では、トップ4に入ると翌年大会のときのシード権がもらえて、どっかの予選会を突破しなくてもいきなり本戦に出ることができます。
だから昔の僕は毎年ほぼシードで、予選会には出ないまま本戦に出場することができていました。
しかし2019年の僕はひさびさ参加だったので、シード権がありません。
というわけで、地道に予選会に出ます。
しかし、これがもう驚くほどに勝てない。笑
あまりに勝てなくて泣きそうになりました。笑
6戦目でんすけさん負けた笑笑
4位だった😑ディアシュピは2位で
ぺろ八は3位だったから
いつもあと一歩のとこなのにーふおー!— 中川龍@カルカソンヌ垢 (@dshocker_Carcas) May 4, 2019
もともと僕は、明確なロジックをしっかりと持ってプレイするタイプではなく、「なんか自分でもよくわからないけど本番になると覚醒するの」みたいなタイプだったので、要するに自分のプレイスタイルをしっかり言語化してきていなかったので、過去の自分と今の自分がどう違うのかがまったくわからなくて、負けても負けてもその原因をしっかり見つけることができず、けっこう苦しい日々が続きました。笑
ところが、急になんか降りてきて予選会を突破
しかし、これまた自分でもよくわかんないんですが、ずっと俺のターン昭島の予選会に参加する日、朝起きたときに「あれ、なんとなく今日は勝てる気がする」っていうひらめきのようなものが降りてきました。
そしたら、本当に勝てました。
自分でもよくわかりません。笑
カルカソンヌ2位で本戦通過できたー😊 pic.twitter.com/RqNgn8w8iC
— 中川龍@カルカソンヌ垢 (@dshocker_Carcas) June 16, 2019
今日は4時間しか寝てなくてめっちゃ眠かったけど、でも全然負ける気しなかった
— 中川龍@カルカソンヌ垢 (@dshocker_Carcas) June 16, 2019
ただ、これを機に自分の過去ブログを読み直したのですが、2015年にも「なんか今日はいける気がする」みたいなよくわからないことを書いていたので、僕はどうやら調子がいいときにそういう言葉が頭におりてくるひとみたいです。笑
昨日ふと気付いたの
負ける時の自分は、頭の中でずっと負ける理由を探してるなって
この人には勝てたことないから負けるかもとか
ここで点差つけられたから負けるかもとかだから今日はどんなに逆境になっても負ける理由探しはやめて勝てる理由探しをしようと思ったの。
そしたらめっちゃ勝てた— 中川龍@カルカソンヌ垢 (@dshocker_Carcas) June 16, 2019
予選会を抜けることはできたけど、練習会ではぜんぜん勝てない日々
予選会を突破できて一安心はしたものの、しかしその後友人と集まっての練習会では相変わらず勝てません。
しかもその原因が自分でもよくわかりません。
かなりひどい状態でした。笑
これはちょっとさすがにやばいなと感じて、なるべくいろんな練習会に参加するのですが、それでもやっぱり全然勝てないし、またその原因が自分でもよくわからない。笑
そうこうしているうちに、日本選手権の一週間前になりました。
ここでけっこうな危機感を感じていた僕は、参加する予定がなかったミープルズリーグに参加して、世界で優勝した経験がある望月さんのプレイングをめちゃんこ観察したり、大会前日にタニさん(@daiya_k)と二人きりで猛特訓しましょうとお誘いしたり、最終調整努力にけっこうなリソースを注ぎ込みました。
その結果、
「疲れ切ってのうっかりミスをしないことが大事」
「草原に入るタイミングが昔よりもだいぶ遅くなっている。9点草原放置はさすがにおかしい」
みたいな改善点をいくつか見つけることができました。
とくに草原タイミングが遅くなっていたのは本当に思考の盲点でした。
そう言われてみると、負けているときはいつも「一歩遅くて負ける」ってパターンが多かったし、逆に勝ってる時はいつも「相手より一歩早くて勝ってる」ってことが多かったことを思い出しました。
ここらへんの努力のおかげで、なんとか最終調整が整った感じがします!
ついに日本選手権、当日!
そしてついに迎えた日本選手権!
前日の夜はきちんと8時間寝るために早めにお布団に入ったはずなのに、どうしても寝付けなかったり、iosカルカソンヌで負けまくってて悔しくてムキになりながらプレイしていたら2時くらいになっちゃって、結局6時間しか寝れないまま当日に。
これはまずいかと思いつつも、起きたときまた例のやつがきました。
「あれ、なんか今日、いける気がする」
この謎の直感、なんなんでしょうね笑
でもとにかくそんなわけで、なんとなくいけるきがしたので、それほど緊張することなく会場入りすることができました!
日本選手権、始まる!
というわけで日本選手権が始まります!
今年は各地の予選を突破してきた人が80人も集まりました!
すごい!
僕がお休みする前の2016年くらいまでは60人とかで「だいぶ増えたねー」ってゆわれてたのに!
第一試合:斎藤遥さん
第一試合は、TRAPSの斎藤遥さんと当たりました!
この人には、どっかの予選会でも、最初はリードしてたのに最後にギャンブル手をうたれて負けています。
今回は雪辱を返してやるぜー!と思ったら、あっさり負けました。笑
しかも、どこでどう負けたのかぜんぜんわかんない!
なんか気づいたら、左折リップをどっちが引くか勝負みたいになってて、引かれて負けました😂笑
でも、「今日はいける予感」がしていたので、ここで負けてもあと全部勝てばいいんだと思い、とくに動じず次の試合にのぞみました。
第二試合:ぼうしさん
カルカソンヌ日本選手権では、それまでの戦績が近い人同士でマッチングします。
僕は初戦で負けていたので、同じく1敗組のぼうしさんと当たります。
地方から来られた方だったようですが、まだまだ基礎的な「何が効率のいい一手なのか」ということが理解できてらっしゃらない感じがしました。
40点近い差をつけて、余裕の勝利!
だんだんとエンジンがかかってきます!
第三試合:山本さん
第二試合は、BGA予選を抜けてこられたという山本さん!
1勝1敗同士の戦いです!
打ち筋はとても的確な方でしたが、エンジンがかかってきた僕のほうが微有利な展開を維持します。
そして最後は、粘りが弱かったですね。
おそらく、デジタルに慣れている方のようだったので、「より効率的な打ち方」を作ることは得意だったのかと思いますが、不利な状況をひっくり返すための粘り力みたいなのが不足されていたように感じます。29点差をつけて勝利!
第四試合:原さん
なんか和装のめちゃくちゃしゃべるノリがいい方でした。笑
向こうもここまで2勝1敗で進んでる人なので強い!打ち筋が的確!
でも僕のほうが草原における判断が早かったのと、あとは最後に向こう側が苦し紛れの逆転狙いの一手をされたのですが、それが本当に苦し紛れすぎたので僕がそれを1発で破壊。
そのまま僕の勝利になりました!
10点差の勝利!
予選の中でいちばんひやひやした試合だった!
第五試合:石川久さん
第一回の2011年から全ての回に参加し、そして全回で4勝2敗と安定した好成績をおさめられている石川さんに、ここで当たりました!
僕は正直、練習では石川さんにはあんまり勝ててないことが多かったので普段だったら緊張しそうなもんだったんですが、でも今日は朝に「いける」という感触がおりてきていたので、とても冷静にプレイすることができました。
石川さんは早期に「巨大城と大草原」を制圧するのですが、そっちにリソースを割きすぎた分、通常点をなかなかとることができず、その間にこちらが通常点で50点以上リードしていたので、そのまま19点差で寄り切り勝ちました!
第六試合:酒井さん!
この方もけっこう以前からいる人です!
キャリアが長いので打ち筋はもちろん的確な方です。
ちなみに予選会でもこの方と3度やってますが、そのうち二回は僕が負けています笑
ただ、基本的に「絶対に入賞してやるぞー!」までの熱意はない方なので、後半になればなるほど集中力が尽きてプレイが雑になる傾向があります。
以上から、「最終戦の今ならこの人は絶対に集中切れてるはずだから勝てるだろう」と思いました。
予想通り、集中切れてました。笑
それでもけっこう的確に反撃されたので一瞬ひやりとする場面もありましたが、最後はなんのかんので27点勝利でした!
決勝トーナメントに進出!
というわけで、6試合を終えたところで僕の戦績は5勝1敗!
まずまずな戦績になりました!
決勝トーナメントに進出できるのは、予選リーグの上位8人。
今年は参加人数が多いので、全勝と5勝1敗が全部で9人になる可能性がありました。
その場合は対戦相手勝ち数を計算し、もっとも弱い相手とばっかりぶつかって5勝した人が除外されてしまうんだそうです。
もしそれが実現してしまった場合、除外される率がもっとも高いギリギリのラインにいたのが僕でした。笑
初戦で負けたおかげで、その後あんまり強い人と当たる機会がなかったのです!!!!!
でも実際はそうならず、ふたをあけてみれば上位8人は、順当に「全勝の人と5勝1敗の人だけ」で綺麗にうまりました。
つまり、ギリギリで予選を通過することができました!
わーい!
運がよかったー!
決勝トーナメント第一試合:まなおさん
というわけでトップ8による決勝トーナメントが始まります!
最初にあたったのはまなおさん!
僕がお休みしていた2017年頃からカルカソンヌを初めた方のようで
- iOSレーティングは2000超え!
- リアルボードでの大会でも、2017年は4勝2敗、18年も4勝2敗と好成績を収めている!
- 今年はついにトップ8までのぼりつめてきた!
- メビウスママなどの関係者にもけっこう注目されている!
という波がきてる感のすごい人でした!!!!!
もう強い強い!
あっという間に20点近いけっこう大きめの都市を完成されてしまい、ずっと負けてるかんじだったように思います。
思いますというのは、すみません、ここらへんから僕もそろそろ限界がきてて、ほとんど無意識で打っていたので、自分でも何がなんだったか覚えてないんです笑笑
ただ、最終的には1点差で僕が勝つことができたので、圧倒的不利だった状況から粘りに粘って、さらには運の良さなども加わって、なんとか勝つことができました!
その試合を見ていてくれていた人が、「すごい名勝負だったぞ!」とゆってくださったので、なんか僕けっこうがんばってたようです!
あとで動画を見返してみようと思います!
決勝トーナメント第二試合:ゆきさん
準決勝は、ゆきさんに当たりました!
ゆきさんは東大出身で霞ヶ関をうろちょろしていて現在は金融をされているとプロフィールに書かれている通り、見るからに「エリート感」のあるたたずまいの方です。笑
でも僕の占い用アカウントのほうもフォローしててくださり、たまに僕のツイートにファボくれたり、共感しました!ってゆってくれたりする、ナイスガイです。
これまでの日本選手権では、ロジカルで的確な打ち筋をされるので、実力はもちろん高いんだろうけど、でもトップ4くるほどの熱意?みたいなのは感じられないというか、実際僕がいた2016年まではそこまで来ていることはなかったように思います。
でも今年のゆきさんは違った!
なんかもう、熱意が違った!
パッションが!
ここまで全勝してこの地点にいることからも、そのことが伺えます。
試合が始まってみると、最初の6手くらい、僕が「道しか引けない呪い」にかかり、その間にゆきさんがばしばし城を完成させて点差がつくというかなり辛い展開に、、、
僕はここから逆転するためにはちょっと極端なことするしかないと思い、普段だったら絶対にやらない「かなり早い段階に草原に進出して、その草原を伸ばしつつ点を重ねていく作戦」に進みました。
それがある程度はうまくいって、気付いたら逆転できそうな雰囲気になっていたのですが、そしたら今度は向こう側がギャンブルな一手を返してくる!
なんと、
「まだ2枚残ってる道付き修道院を引ければ、草原をあいのりできるうえに9点入るけど」
「道つき修道院をひけなければけっこうどうしよもなくなっちゃう」
みたいな大胆な一手をうってきました!!!!!
僕のなかのイメージとして、ゆきさんは確実性のある動きしかしないイメージだったので、これにはびっくり!
でも確かにあの盤面なら、それが正解だ!
僕も対抗するために、さらに草原にこまをのせたり、さらに理想的に進めば16点くらいになる城を完成させつつさらに草原にもう一個コマをおけるかもしれないみたいなのを狙った動きをしていくのですが…
最終的には、
- 道付き修道院はぜんぶ相手に引かれて草原を独占される。
- 僕のお城は、相手にあいのりされて同点にされる
- 僕の最後数手は、置き場所がどうしても他に存在しなくて、わざわざ相手に点をあげるような場所にしかおけないタイルをひかされる
みたいな状況になってしまい、ここで負けちゃいました😂
いやぁ今年のゆきさんはすごかった!
決勝トーナメント番外編:三位決定戦:近藤さん
最後は、同じく準決勝で負けた近藤さんと、三位決定戦をしました。
もう気合いが抜けてたので、普通に負けました。笑
結果、今年の僕は四位!!!!
カルカソンヌ2019の感想
今年の感想は、こんな感じ!
- 三年ぶりでも、いつも通りの結果を出すことができて嬉しい!
- ブランクがあるからもっといけないかもって少し不安だったけど、ぜんぜん大丈夫だった!
- 初戦で負けて、でもそのおかげでその後が楽になって、そのままトップに食い込むみたいなパターンは、2012年、2016年にも同じパターンを起こしているので、なんか不思議!組み合わせなんて運次第で自分で制御できることではないはずなのに、どうしてこう再現してしまうんだろう!
- また名勝負メーカーをしてしまった。今日も何試合か、「あれはすごい名勝負でしたね!感動しました!」ってゆわれたので、どうやら私は名勝負メーカーのようだ。(自分でも言っててよくわからないけど、でも本当によくそういわれるんだもの笑)
- あとそういえば、多分今の僕は、心のそこから優勝したいと思うことができていない。トップ4まできてしまうと、どこか満足してしまっている自分がいる。もっと貪欲に「絶対優勝したい」とまで思えていない。口ではもちろん優勝したいというけれども、あれはきっと口だけだ。無意識ではトップ4入れればそれでいいくらいに思っている。これは以前から感じていた課題ではあったんだけれども、今年も4位ということで改めて感じた!自分の内面に、もっと心の底から優勝したいと思える動機を作るにはどうしたらいいか、来年までに考えたいぜ!
余談
余談1:僕はおそらく、実力ではなく精神力で勝っている
ちなみに余談ですが、いつだったか小川光一さんがブログで
「結果とは実力だけで決まるものでもない」
「結果は、実力x精神力の総合で決まるところがあるような感じがする」
みたいなことを書かれていたんですが、
それは僕も本当にそう思います。
そして、今年ひさびさにカルカソンヌ出て思いましたが、僕はおそらく「実力」でいえば、ぜんぜん大したことないです。
予選は組み合わせの妙で楽にすすむことができてしまった。
決勝トーナメントで実力ある人と戦ったら、そこでは僅差でギリギリ勝利が一回できただけで、あとの二回は負けています。
それから大会前にタニさん(@daiya_k)と二人きりで猛特訓したときも、8戦くらいやって2回くらいしか勝てませんでした。
これらを総合して考えるに、僕はきっと実力はいがいとまだまだへっぽこなのです。
僕より順位は下でも、実力は僕より上って人はたくさんいると思います。
でも僕は、普通の人よりも、「精神力」が圧倒的に優れてるんだと思います。
この点はとても自信があります。
精神力が高いと、ここぞというところで、本来の実力以上の動きがどんどんひらめいたりします。
その逆に精神力が低いと、大会の空気に飲まれたり、相手の雰囲気に圧倒されたりして、本来の実力の半分くらいしか出せないことも多々あります。
僕がいつも上位入賞できているのは、この精神力が人よりも優れていて、そこでブーストしているからだなと思います。
でも同時に、そこに偏りすぎているともいえるのかな?
だからこそ、結局はいつも二位三位四位止まりで、一度も優勝したことがないのだと思います。
僕が今の地点から、「優勝できる自分」になるためには、つまりもっちーなどと同列に並べるくらいのカルカソンナーになるためには、次なる段階として「基礎的な実力そのもの」をもっと高めていく必要があるのかなと思います!
…みたいなことを、帰りの電車で1人で思いました🐻
カルカソンヌを始めたばかりの頃、僕はまだ28歳とか29歳くらいで、あの頃はまだまだ自分を言語化するだけの知恵がなかった。
だから、自分がなぜ勝てたのかもわからないし、なぜ負けたのかもわからない。全てが不明確だった。
あの頃の僕は、自分と対話する時間があまりに少ない人間だった。
でも今は少し大人になった。
以前よりもはるかに、自分を言葉にできるようになった。
自分を認識できるようになった。
自分を把握できるようになった。
だから一歩ずつ不足しているものを埋めていき、強いところを伸ばしていき、来年こそは優勝をめざして頑張ろうと思います💪
余談2:エントリーナンバー13は今年は引けませんでした笑
僕は2014、15、16と3年連続でエントリーナンバー13をひくというミラクルを起こしたのですが、今年は28番でひけませんでした😩
でもまぁ、それでも変わらず四位には入賞できたので、これはきっと、もうそういう神がかりは必要ないフェーズに入ったんじゃないかなと自分では思っています。
おそらく、僕が次に13番を引くのは、僕が精神力特化マンから、実力もきちんとある人に成長して、見事に優勝してしまうときなんじゃないかなって勝手に予感しています。
そのほうが、物語としておもしろいでしょ?笑
以上、カルカソンヌ2019年に参加してきたレポートでしたー😊✨
おしまい!
読んでくれてどうもありがとう!